こんにちは。なっさんです。
先日の休みを利用して平戸市街地で開催中の「ART SEEDS HIRADO 2021」を観に行って来ました。
観に行ったと言っても市街地のあちこちに展示しているので、平戸の街を散策しながら、作品を楽しんで来ました。
まずは蓮輪友子さんの作品が展示されている和菓子屋さん「蔦屋」にGO!
「蔦屋」はカスドースでも有名な和菓子屋さんで、建物も歴史を感じる、趣のある佇まいです。
作品はお店の外側から見える位置にも展示されていますが、中に入って2階部分にも展示してあります。
この機会に是非、2階に上がってみることをオススメします。
作品は独特のタッチと技法で描かれていて感性を刺激されます。
作品の現代的な風合いと歴史ある建物とのギャップが素敵でした。
お昼ごはんを挟んで2ヶ所目は「松浦史料博物館」です。
階段の手すりに巻き付くように山本麻世さんの作品が展示されています。
平戸を代表する歴史博物館の石段に突如現れる現代的な作品の迫力ある姿に圧倒されてしまいました。
個人的に今回の作品の中で一番心に残りました。
石段を上ったところから俯瞰すると、待ちに溶け込んでいる姿がより一層際立って見えて素敵でした。
「松浦史料博物館」の奥には閑雲亭という茶室があり、その茶室にも作品が展示されていますが、私が訪れた時は茶室には入れませんでした。
入れなくなっている事情は分かりませんが、せっかくの展示物が見れないのがとても残念でした。
続いて「平戸オランダ商館」に行く道すがら、山本麻世さんの作品が展示されていました。
先程の迫力ある作品と打って変わって、心をくすぐられるような可愛らしい作品で、思わずニヤニヤしてしまいました。
さて「平戸オランダ商館」に到着すると、「アゴ風の吹く場所」と題されたパビリオンが目を引きました。
これは写真では作品の良さが全く伝わらないので、是非実物を見て頂きたいです。
海からの風にオレンジのグラデーションが、まるで帆船の帆がたなびくように、優雅に膨らみ踊る姿は本当に素敵でした。
もう少し日和が良ければ、コーヒーでも飲みながら眺めていたい気分になりました。
「平戸オランダ商館」の中に入ると2階部分に原倫太郎さんと原遊さんの双六(すごろく)が展示されていました。
この双六は実際に遊ぶことも出来るので、小さなお子さんと一緒だと、とても楽しめると思います。
(大人でも十分楽しいです♪)
「平戸オランダ商館」から少し歩いた「平戸屋」という場所には畑直幸さんの写真が展示されています。
普段は何に使っているのか不明ですが、平戸の町中にこんなスペースがあったんだなと、思わぬ発見でした。
大きなサイズにプリントされた写真と、無造作な展示方法は面白いと思いましたが、肝心の写真にはあまり魅力を感じませんでした。
最後は「平戸城」です。
有料の天守閣ではなく無料で入れる「地蔵坂櫓」という建物でグループ展が開催されています。
グループ展に参加しているのは平戸とゆかりのあるオランダで活動するアーティストの方々。
個性的で若々しいエネルギーを感じる作品が所狭しと並んでいます。
作品一つ一つも素敵でしたが、あまり「平戸」を感じない作品ばかりなのが残念・・・
と思いながら振り返った時に「地蔵坂櫓」の入口から垣間見える展示風景が思いっきり「平戸」を感じさせてくれました。
「ART SEEDS HIRADO 2021」は11月30日まで開催中です。
もうあまり時間がないですが、一人でも多くの平戸市民が楽しんでくれると嬉しいなと思いました。
イベント後には作品は全て撤去されるのでしょうか?
どこかの島みたいに常設展示として少しでも残して頂けると、さらに今後も同じようなイベントを通じて平戸が盛り上がるとさらに嬉しいなと思います。